たんぽぽコーヒーのそのメリットはコーヒーの味なのに、ノンカフェインということがあげられますが、このほかにも身体の働きにとって有効な、さまざまな成分が身体の調子を整えてくれる作用があります。その効能やたんぽぽコーヒーのことについて紹介します。

■たんぽぽコーヒーの原料は、ダンディライオン
「ダンディライオン」というハーブが、たんぽぽコーヒーの原料になっています。このダンディライオンを使用した飲み物は、「たんぽぽ茶」と「たんぽぽコーヒー」の2つの呼び名で知られています。たんぽぽ茶は、葉と根を乾燥させたもので、ほかの植物が入る場合もありますが、たんぽぽコーヒーは、根っこの部分だけを乾燥させて焙煎したものだと分類されています。一般的にはどちらの呼び方でという区分はありませんので、メーカーやお店によって表記が異なっています。ほとんど中身が同じものを、「たんぽぽ茶」「たんぽぽコーヒー」とする場合もあります。たんぽぽコーヒーの方がよりコーヒーに似て、濃いめの味わいになるというイメージかもしれません。

■メディカルハーブの一つ
たんぽぽコーヒーの原料であるダンディライオンはキク科のハーブで、和名が西洋たんぽぽとして知られています。学名はTaraxacum officinaleで、メディカルハーブです。世界的にも伝統医学としてヨーロッパやインドなどのハーバリストの間で用いられてきています。たんぽぽコーヒーは、その原料の100%は根を使用し、軽くローストした焙煎コーヒーとして、日本でも昔から「たんぽぽコーヒー」の名で知られています。自然食を扱うレストランなどで、コーヒーのようにリラックスタイムに好まれて飲用される場合がほとんどです。

■たんぽぽコーヒーについて
ダンディライオンの苦みは、タラキサシンという苦味質で、これは、消化管を刺激し唾液や消化液を分泌させる効果があります。また、リラックス効果のあるフェノール酸(カフェ酸)も含まれており、これはクロロゲン酸が分解されてできる物質の一つで、がん細胞の浸潤を抑える効果があることも発見されています。コーヒーの代用品として飲むたんぽぽコーヒーですが、味わいは、コーヒーそのものを期待しないで、コーヒー風味のお茶だと思って飲み始めるといいかもしれません。

■手作りは少し大変
たんぽぽコーヒーは、自生のたんぽぽや栽培したものを、ダンディライオンの根をよく洗って細かく切り、天日干しをして乾燥させたものをフライパンで乾煎りして作ります。乾煎りしたものをミキサーなどで粉砕した後、好みでサラサラになるまで粉砕するとよりコーヒーに近い香りや苦味が出ます。出来上がったら、コーヒーと同じようにフィルターにいれてドリップ方式で飲んでもいいですし、クッキーやゼリーなどのお菓子づくりに使用してもコーヒーとはまた違った風味が楽しめます。たんぽぽの根は、しっかり根付いている上に太いので、きれいに根っこを抜くことが難しいかもしれません。また、自生の場合は河川敷や公園など農薬や化学成分などがないところで採取する必要があります。手作りは手間がかかった割には、少ししか採取できませんが、手作りを試してみるということで楽しんでみるといいかもしれません。

■禁忌事項
禁忌事項としては、キク科の植物ですので、キク科アレルギーのある人は注意しましょう。また、胆道閉鎖や胆のう炎、腸閉そくの人は禁忌です。副作用としては、胃酸過多の方は不快感がおこる可能性もありますので注意しましょう。ハーブティーは飲み過ることは禁物です。1日3杯を目安に飲用するようにしましょう。 

■デトックス効果が期待できる!
ダンディライオンは、古くから伝統医学として用いられてきた歴史があり、漢方薬の生薬としても使用されています。また、インドのアユールヴェーダやアラビアのユナニ医学でも用いられていました。肝臓の働きを高める強肝作用や胆のうの働きを高める利胆作用、また、便通を促す緩下作用、母乳が出やすくなる催乳作用などがありますので、産後の授乳中のお母さんの飲み物としてもおすすめです。肝機能が向上しますので、ダンディライオンは、むくみの解消やデトックス効果が期待できて、女性にとってうれしいハーブティーです。

■産後にはもってこいのハーブティー
ダンディライオンは、便秘の解消効果はありますしお肌の調子も整えます。赤ちゃんにカフェインの影響のないコーヒーの代用品としても楽しめることから、妊娠中や授乳中にはたんぽぽコーヒーとしてよく利用されています。

■ゴボウと似た成分
根菜として人気のごぼうは、ダンディライオンと同じキク科の植物でもあります。ゴボウは、別名バードックルートともいい、食物繊維が豊富で日本では古くから取り入れていますが、西洋にはこのゴボウを食材として食べる文化はなく、ごぼうの和食は日本独特のものでもあります。たんぽぽの根っこは見たことがありますか?このごぼうと同じように太く硬い根が伸びています。

■根っこの抽出時間はより長めに
太くしっかりとしたごぼうの根と似ているダンディライオンの根は、細胞壁も硬いので成分を出していくためにゆっくりと抽出させます。おおよそスプーン山盛り1杯で熱湯10分ですが、鍋でグツグツと抽出してみてもしっかりとした味になります。

■主要成分は
多糖類である炭水化物のイヌリン、フィトステロールのタラキサステロール、苦味質(タラキサシン)、カフェ酸、ミネラル(カリウム・カルシウム)と多くの成分が含まれていますので、身体のさまざまな調子を整えてくれる働きがあります。強肝や利胆、緩下、利尿、催乳、浄血の作用があり、その利尿効果によってトイレが近くなり身体の老廃物が外に出ることになりますので、解毒作用が期待できます。北米のネイティブアメリカンであるイロコイ族は、腎臓病や水腫、皮膚病などにも用いてきた歴史があります。
たんぽぽコーヒーのその味は、メーカーやお店により違い成分濃度もその分変わってきます。原料のダンディライオンは、身体に負担のかからないノンカフェインで、肝機能の促進や腎機能の改善、また、おっぱいの質や出をよくする催乳作用がある、授乳中の女性にとってはうれしいハーブです。禁忌や飲み方などを守って飲用すればその恩恵にあずかることができ深い味わいを楽しめます。