赤ちゃんは、お腹の中で聞いていた音を覚えているので、お母さんの心臓の音や声、また家族の声なども記憶していると言われています。

生後数か月の赤ちゃんは、少しの音でも敏感になっていてせかっく眠ったばかりでも物音で起きてしまうことも多いですが、赤ちゃんはまだ未知の音に取り囲まれることになりますので、大人はそれを配慮する必要があります。

成長するにつれ慣れる音

日常のドアの音や家事をする音など少しずつ赤ちゃんは、生活音などにも慣れていきます。大人でも引越しをしたりすれば意外な音が気になったり、夜静かに寝ようとして何かの音がしたら気になるように、赤ちゃんも少しずつ聴覚を発達させながらさまざまな音を聞き分けようとしています。

そのような中でお母さんの声や家族の声がしたら安心して情緒も発達していきます。歌ったりすると赤ちゃんはじっと聞いています。

テレビの音はできるだけ少なく

赤ちゃんにとって、知らない声が聞こえてくるテレビは、とても不思議なものでもあります。雑音にも聞こえますし、大きい音でテレビをつけていたらストレスになります。赤ちゃんのいる家庭では、できるだけテレビは我慢するか、朝だけ視聴と時間を決めるか、録画をして赤ちゃんが眠っている間に視聴するようにしましょう。

最近は液晶テレビが主流でテレビ自体がコンパクトになっていますので、赤ちゃんの手の届きやすい場所にもあるかと思います。ハイハイをするようになったらスイッチを押してしまい、急に大きな音がして泣き出したり、不思議な音がするものと知っていれば、興味津々に触ってみたりすることもありますので、テレビには日常はカバーをして、赤ちゃんが触って突然うるさい音がしないようにすることをおすすめします。

大きい声も驚きます

赤ちゃんは、普段自分に話しかけてくれるお母さんの声の大きさを聞いているので、例えば隣の部屋の誰かを大きな声で呼んだりして急に大きな声を出すと驚いてしまいます。また、家庭内の争いなどがあり大きい声を聞くと怖く感じるものです。

自分で寝返りをまだできない赤ちゃんの場合は、驚いても何がおこったのか分かりませんので、とても不安になり赤ちゃんの情緒も不安定になり泣いてストレスを伝えます。新生児の赤ちゃんはとくに気を配ってあげましょう。

好きな音や嫌いな音

風の音や雨の音、生活をする中での自然な音や人の声などは、赤ちゃんはどんどん受け入れていきますが、ドライヤーの音や掃除機の音などは、赤ちゃんは苦手です。できれば掃除はほうきで掃いたりぞうきんでふいたり、カーペットはコロコロなどできれいにすると便利です。掃除機をかけるときは、赤ちゃんなりに分かるように、「今から掃除機をかけるよ、ちょっとうるさいけどすぐ終わるからね」などと伝えるようにしましょう。

新生児の赤ちゃんでもお母さんの言葉をじっと聞いています。日々、お母さんがそんなふうに話していたら、だんだん分かってくるものです。アーなどといって返事をしてくれたり、嫌だという意思を表情で伝えてくれたりもするようになります。

水の音は好き

移動できるベッドやラックなどがあれば、お母さんがキッチンで洗い物をして水の流れる音を聞いているのは、赤ちゃんはじっとしていることが多いかと思います。水の音も自然の音でもあり、赤ちゃんは静かに水の流れる音を聞いています。

大きくなっていき成長してもお母さんが家事をしている姿を見せることは子どもにとっても大切なことでもあります。

散歩でいろんな音を伝えよう

赤ちゃんが外気浴を楽しめるようになったら、セミの声や犬や猫、鳥などの鳴き声、道行く子どもたちの声などの音も聞かせてあげるようにしましょう。以前は母子手帳にも外気浴は子どもにとって望ましい行動として明記されていましたが、最近は紫外線の影響などもあるため、必ずしも必要とはされていません。

ですが、外でさまざまな自然界の音を聞くことは聴覚を育くんでいくことにもなります。できれば午前中に1回は少しの時間でも外気にあたって過ごせるようにしたいものです。

音楽にも親しもう

お母さんの歌や童謡などを聞きながら身体を動かしたりするのは、赤ちゃんは大好きです。歌を歌いながら運動機能も発達していきます。

赤ちゃんにとっての音は、新生児と1歳児ではずいぶんと違う音に聞こえるものです。新生児のころはいろんな音に敏感であっても、成長していろんな音を聞く中で、それぞれの音を知り自分も声を出して音となることが分かってきます。赤ちゃんのために神経質になりすぎても成長を妨げてしまいますが、赤ちゃんに過度なストレスを与えないようには配慮していきましょう。

さじかげんが難しいかもしれませんが、赤ちゃんの目線で一緒に生活をしていると、わたしたちはさまざまな音を聞いていることをあらためて認識するのではないでしょうか。テレビやラジオなどは、つけっぱなしにしないようにしましょう。

赤ちゃんにとってはストレスになります。授乳中のお母さんはテレビをみながら授乳しないように気をつけましょう。聴覚を発達させる耳は情緒を養う大切な器官の一つです。赤ちゃんのすこやかな成長のために、適した環境を整えていきたいですね。